週刊誌から from weekly magazine 2004 10 21
ニューズウィーク日本版 2004 10.27
「CEOブッシュ 4年間の成績表」
この記事に付け加えるとしたら、こういうことです。
CEOブッシュの4年間で、アメリカ全土において、「テキサス流」が流行したことです。
外交も、「テキサス流」だったと思います。
勘違いしないでほしいのは、私は、テキサスが嫌いだと言っているのではありません。
私は、朝早く起きて、朝食の前に、ひと仕事をするのが習慣です。
私は、食事に関しては、辛いものが好きです。
私の生まれ故郷は、広大な農地が広がる農村部です。
その土地は、保守的な土地柄で、伝統的な雰囲気があります。
そして、その土地では、物事を単純化して考え、善悪の区別が強い傾向でした。
しかし、「テキサス流」は、テキサス州で十分です。
「テキサス流」を、アメリカ全土や国際関係まで広げることはないと思います。
書評 book review 2004 8 21
書名 「アメリカの内戦」
著者 マイケル・リンド
出版社 アスコム
MADE IN TEXAS by Michael Lind
共和国 republic 2004 7 9
かつて存在し、今も実質的に存在する共和国があります。
それは、「テキサス共和国」です。
おそらく、アメリカの東海岸に住む人たちにとっても、
西海岸に住む人たちにとっても、
「テキサス共和国」は、異質な存在だと思います。
ここでは、「テキサス共和国」の歴史の一部を見てみましょう。
おそらく、「テキサス共和国」の人たちは、怒るかもしれませんが、
ここでいう歴史とは、あえて、弱者から見た歴史です。
そもそも、歴史というものは、いつも正しいとは限りません。
なぜならば、歴史とは、勝者が書くものであり、
敗者には、歴史を書く権利がありません。
しかし、ここでは、あえて、敗者から見た歴史を書きます。
これは、ルイジアナが、やっと、アメリカの領土となった頃の話です。
その当時のアメリカ人は、メキシコとの国境を無視して、
多くの人が、次々と、テキサスに入植していったのです。
歴史には、国が発展する時は、必ず、領土も発展するという法則があります。
ですから、テキサスに入植したことも、歴史法則から見れば、当然だったのでしょう。
しかし、メキシコから見れば、
アメリカ人が、勝手に入植してきたので、当然、怒るでしょうし、
こうした入植者を排除しようと考えるわけです。
これは、当然、メキシコとの戦争になりました。
多くの人は、有名な「アラモ砦の戦い」として記憶にあるでしょう。
この戦争で、アメリカ人は、多くの犠牲者を出しながらも、
テキサスの独立と、アメリカへの合併を勝ち取りました。
この当時は、「国が発展する時は、必ず、領土も発展する」という法則を、
「マニフェスト・ディスティニー」という思想が、理論的に説明していたのです。
この思想は、アメリカの領土は、神から与えられたもので、
未開発の地域は、アメリカによって併合される運命であるという考え方です。
しかし、このような思想は、アメリカの発展によって、解消されたはずです。
つまり、アメリカが、地域国家から国際国家になっていく過程で解消されたと思っています。
アメリカが、古い時代へと、先祖帰りをすることはないと思っています。